『僕の知らないラブコメ』を読んだ
本年もよろしくお願いします(遅い)
僕だけが知らない、君との“好き"。
みんなは近いうちに逃げ出したくなるような嫌なことってある? あるよね、きっと。明日になっちゃえばいいのにって思うようなそんな時。僕、芦屋優太はそんな時間を早送りできる能力を手に入れたんだ。これでもう勉強や揉め事、全ての嫌な時間から逃げることができる。やったね! そうして早送りしながら日々を過ごしてたら知らないうちに彼女が出来ていた! しかも相手はあのクラスの問題児、柳戸希美だって? 僕は怯えながらも付き合い始めたんだけど、意外にも柳戸はとても優しくて、そしてとても可愛くて……。どうして柳戸はこんな僕のことを好きになってくれたんだ……? え、このラブコメ、僕だけ知らないの? 第13回MF文庫J新人賞最優秀賞受賞作!
との事。時間スキップ能力が使える主人公が嫌な事をスキップしまくっていると、不良の女の子が彼女になっていた。なのだけど、ちょっとした喧嘩の火種や面倒くさい事をスキップする癖が治らず、彼女との仲に亀裂が走る。そもそも主人公は、仲良くなったきっかけも、亀裂の原因も知らなくて……知らなくて……(遠い声)
彼女とのイチャイチャではなくて、主人公が自分自身との逃げ癖と向き合い、直していく物語でした。(勿論イチャイチャはある。絵も良いので良かった)
絵の雰囲気から感じるノリより、結構シリアス目に触れているけど、こういうラブコメも意外で良いよね、なんて思った。僕は高校生の時ドラえもんの「どくさいスイッチ」があればいいのにと良く思っていたから、かなり共感できて、乗り越えていく姿も良かったと思う。一巻で大人になっちまったなぁ、主人公……
……でも大人になると割とガチでスキップした方が良い事が多すぎる一概にスキップが悪いとは言えず、ゲフンゲフン……
ヒロインの柳戸ちゃんが全然不良じゃなくて良い子過ぎるので、続刊が出るなら対抗馬が出てきてほしい!