『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』を読んだ
最近ラノベの記事が続いています。映画もちょくちょく見ているので載せたいのですが自分的なタイミングが中々無く、書かないと忘れるので書きたい、という所とのジレンマ。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)
- 作者: しめさば,ぶーた
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: Kindle版
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5年片想いした相手にバッサリ振られたサラリーマンの吉田。ヤケ酒の帰り道、路上に蹲る女子高生を見つけて―「ヤらせてあげるから泊めて」「そういうことを冗談でも言うんじゃねえ」「じゃあ、タダで泊めて」なし崩し的に始まった、少女・沙優との同居生活。『おはよう』『味噌汁美味しい?』『遅ぉいぃぃぃぃぃ』『元気出た?』『一緒に寝よ』『…早く帰って来て』家出JKと26歳サラリーマン。微妙な距離の2人が紡ぐ、日常ラブコメディ。
との事。
面白かったです。テンポよく読めました。
家出JKを泊めてあげるサラリーマンの吉田が、5年間片思いしていた巨乳の上司にばっさりフラれた帰りに女子高生を拾う。奇妙な同居生活。
距離感がとても良かったです、家出女子高生の沙優と吉田。二人とも手探りで、相手を傷つけないようにどうやって暮らしていくか、知っていくのか、悩みながら徐々に関係を作っていきます。
かわいいの女子高生を拾ってしまうと欲望が広がるのが典型なんでしょうけど、吉田は真人間なのでそういう事しません。吉田、とても良い奴です。会社でもモテてるし。
ただ忘れてはいけないのは、大人としての最善が「沙優をまともな状態で学校に通えるようにする」事であって、それは吉田も重々承知しています。だからこの点で吉田はマジでクソで、彼はそれもまたわかってる。
光源氏もうさぎドロップの主人公も、庇護下の女の子がちゃんとした場所できちんと成長するまで待ってますからね(何の話だ)
でも沙優だって一人の人間なわけで、やむにやまれぬ理由は一切語らないけど笑顔の下で苦しんでる。
宙ぶらりんの関係がどこまで行くのか。二人にとっての最適解がよくわからないけれど、一巻としては多分これで良いんだと思う。
ラブコメって書いてありましたけど、別にラブにならなくても問題ないくらいテンポ良いし、むしろ続くなら単純にラブにならないで欲しいなって思ったりしている。
仕事シーンはテンポ良く、後輩ちゃんも可愛い上司も可愛い。双方甲乙つけがたいくらい可愛かった。
サブヒロインにいつも目が行く人間として一位が決められないのは恥ずかしいけど仕方ない! それくらい可愛かったんだ!
繊細で曖昧で、あたたかい空気を感じられる良い作品でした。
次の巻は……出るのだろうか……?
では。