『灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり』を読んだ
もう12巻目になったのですねこれ。
灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり (オーバーラップ文庫)
- 作者: 十文字青,白井鋭利
- 出版社/メーカー: オーバーラップ
- 発売日: 2018/03/21
- メディア: 文庫
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オルタナに戻るべく、ハルヒロたちは山だらけの敵地を突き進んで海を目指す。
冒険に次ぐ冒険の末、ようやく辿りついた海辺には一隻の船が乗り上げていた。
様子を窺うハルヒロたちの前に、なんと付け髭をつけた少女が現れる!
「あたしはモモヒナ! であーる! 名を名乗れーっ! 」
謎の海賊(?)モモヒナとの出逢いに導かれ、大昔から竜が住まうというエメラルド諸島へと向かうハルヒロたち。
到着した一行を待ち受けていたのは、その竜に襲われて大混乱に陥っている海賊の楽園だった――!?
灰の中から生まれた冒険譚が、舞台を海に移し新たな物語を紡ぐ。
との事。作者である十文字さんの書き方がとても好きなので、今巻も楽しく読めました。ただ箸休め的な巻である事は間違いなし。
思えば中途巻を読んでも全然書き残していなかったのですが、ちゃんとここまで読んできています。
メリィが復活してから一巻目で、戸惑いながらもいつものメリィといつものハルヒロ、クザク、ユメ、シホル、セトラと、メンバーが増えたり減ったりしながらも旅が続いている。でも確実に関係性は変わっていて、特にメリィとハルヒロの関係はラブロマンスに片足を突っ込み始めていますね。このまま幸せになってほしい。
あとランタが居なくなってしまったからかクザクが活躍する頻度が増えていて、キャラがどこに迷走するのかこちらもワクワクする。
それにしてもハルヒロは完全に皆から信頼されるリーダーになりましたね……一巻からの道のりを考えるとグッと来る物があります。
セトラは多分メンバー唯一の現地人で、ちょこっと加入かと思ったらこのまま仲間として正式参加しそうな勢いです。ランタが戻ってきた時、どうなるか(というか、戻ってくるの?)
ラストのどっきりに、メリィの謎が世界の謎に直結しそうな怖さも併せ飲み
どこまでも地続きな世界としてファンタジーを描いているのがやっぱり特徴です。
このままだと「薔薇のマリア」並みに巻数が伸びそうですが、なんとかしてぜひ完結まで走り抜いて欲しいです。
つまるところ、次の巻が早く読みたい。
では~
思えばここから書いてなかった。一度全部ちゃんと書くのもありか……