眠るまでに見た夢のこと

眠るまでに眼に映った事聞いた事、読んだ本やった事行った所思った所を書きます。時々、眠った後に思ったことも書きたい(願望)

「そして誰もいなくなった」

夏休みに入ってから、まるで学生のときのようなペースで本が読めている。ストレスの発散である。

 

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 特に紹介の必要はなく、テンポよくまた論理的に考える事の出来るいい作品。十人が次々と死んでいく飽きの無さ(こういっちゃ失礼か)からあっという間に読める。

 

兵隊島に建てられた別荘に招かれた十人の客人。誰も主を知らぬままに集められ、夕食時に突然過去の罪状を暴露される。そしてアンデルセンの童話になぞらえるようにして、一人一人殺されていく……

 

構造的に美しいと言ったらいいのかしら。必要な雑学的な知識はなく、与えられた所与の条件のみで話が進んでいき、種明かしまでされるのは、解説で書かれた通り「知的な遊び」だと思いました。