「モルグ街の殺人事件」
全ての推理小説の祖であった。
- 作者: エドガー・アラン・ポー,Edgar Allan Poe,佐々木直次郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1951/08
- メディア: 文庫
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気に入ったところを抜き出しておきたい。
……『真理は必ずしも井戸のなかにはない。事実、重要なほうの知識となると、それはいつも表面(うわべ)にあるものだと僕は信じる。深さは、真理を探し求める渓谷にあるのであって、その真理が見出される山巓にあるのではない。こういう誤った誤謬は、天体を観察するときのことでよくわかる。星をちらりと見ることがーー網膜の外側を(そこは内側よりも弱い光線を感じやすいのだ)星の方へ向けて横目で見ることが、星をはっきり見ることになる、――星の輝きが一番わかるのだ(中略)。あまり長く、一心に、あるいはまともに、じっと見ていれば、金星だって大空から消えて見えなくなるかもしれんよ』
C・オーギュスト・デュパン(『モルグ街の殺人事件』)
面白かった。