眠るまでに見た夢のこと

眠るまでに眼に映った事聞いた事、読んだ本やった事行った所思った所を書きます。時々、眠った後に思ったことも書きたい(願望)

「モルグ街の殺人事件」

 全ての推理小説の祖であった。

モルグ街の殺人事件 (新潮文庫)

モルグ街の殺人事件 (新潮文庫)

 

 気に入ったところを抜き出しておきたい。

 

……『真理は必ずしも井戸のなかにはない。事実、重要なほうの知識となると、それはいつも表面(うわべ)にあるものだと僕は信じる。深さは、真理を探し求める渓谷にあるのであって、その真理が見出される山巓にあるのではない。こういう誤った誤謬は、天体を観察するときのことでよくわかる。星をちらりと見ることがーー網膜の外側を(そこは内側よりも弱い光線を感じやすいのだ)星の方へ向けて横目で見ることが、星をはっきり見ることになる、――星の輝きが一番わかるのだ(中略)。あまり長く、一心に、あるいはまともに、じっと見ていれば、金星だって大空から消えて見えなくなるかもしれんよ』

 

C・オーギュスト・デュパン(『モルグ街の殺人事件』)

 

面白かった。