眠るまでに見た夢のこと

眠るまでに眼に映った事聞いた事、読んだ本やった事行った所思った所を書きます。時々、眠った後に思ったことも書きたい(願望)

『魔人の少女を救うもの Goodbye to Fate』を読んだ

久しぶりに更新する~

 

魔人の少女を救うもの Goodbye to Fate (GA文庫)

魔人の少女を救うもの Goodbye to Fate (GA文庫)

 

 神は、二人のささやか過ぎる願いすら赦さない――

これは、正邪を超えて運命に抗う、少女の物語。
これは、人であることを棄てて英雄に挑んだ、少年の物語。


「弱くてもいい。あなたがいいの」
ウィズにはわからなかった。偶然出会っただけの少女アローンがなぜ自分を慕うのか。彼は凡夫で、秀でた才能もない二流の傭兵。遠い故郷を目指すアローンの護衛役にはふさわしくない、そう思っていたが……。

「……同じだったから。あなたもわたしも同じ……選ばれなかった人間」
少女が告げる言葉の意味、そして待ち受ける残酷な運命を知ったとき――ウィズは決意する。守りたい……守ってみせる。たとえかつての親友、救世の英雄を敵に回しても――

これは『選ばれなかった少年』と『見放された少女』が紡ぐ、誰も知らない“世界の裏”の英雄譚。第9回GA文庫大賞<優秀賞>作品。

 

との事。

久しぶりに、「あんまり話題になってないけど面白いラノベ」を読みました。

主人公のウィズは同じ村で育った親友アルルクルが神に選ばれた英雄になったため、共に冒険の旅に出ます。

ファンタジーRPGの設定なんですが、ポイントは主人公が選ばれなかった側って事ですね! これがとても良いです。

アルルクルは英雄になった事でズバ抜けて強くなるのですが、ウィズの事を強く慕っていました。だから二人は共に旅を始め、(アルルクルに相応しい)仲間を集めます。が、その中でも飛びぬけて弱い――つまり普通の人間――であったウィズは、集めた仲間にクビを宣告されてしまうんです。ジョブズみたいですね~(違う)

 

これで彼がパーティーに復讐を加えるとなろう復讐譚になるんですが、ウィズは良い奴でした。口惜しさと悲しさを押し隠しながらパーティーを去り、失意の中傭兵稼業に身を投じます。あんまり強い傭兵じゃないけど。

 

そんな彼が旅の途中で出会ったのがアローンという少女。暴漢に絡まれていた所を助け……ようとして失敗しますが(結局アローンが自分でなんとかしちゃう)、彼女に懐かれ護衛を頼まれるのです。

だけど彼女もまた神様には選ばれなかった側の人間で……

 

主人公が徹底して「選ばれなかった」「ダメだった」「上手く行かなかった」側にいるため、共感しやすく面白かった。最後の最後まで、選ばれなかった少女のために命を賭して戦う弱い主人公はとてもかっこよかったです。

後アローン可愛い。とても可愛い。

 

次も読みます!

『焼肉ドラゴン』を観た

映画を観てからなるべく早く感想を書こうと思って、マックに寄って書いてる。

 


『焼肉ドラゴン』予告編 6/22(金)全国公開

万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。

関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花、梨花、美花の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。
失くした故郷、戦争で奪われた左腕。つらい過去は決して消えないけれど、“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる”それが龍吉のいつもの口癖だった。
そして店の中は、静花の幼馴染・哲男など騒がしい常連客たちでいつも賑わい、ささいなことで、泣いたり笑ったり―。

そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった―。

 

との事。

 

在日朝鮮人の家族を主人公にした物語です。「三姉妹の結婚と、虐められる末っ子」を軸に進んでいきます。

 

面白かった。とにかく「濃かった」のが印象です。

四人の子供はそれぞれ「関西弁とハングル」か「関西弁しか出来ない」し、焼肉ドラゴンを訪れる人は「ハングルオンリー」or「関西弁だけ」と、バラエティーに富んでいて、それだけでキレ方やセリフに印象が深い。

お互い微妙にわからない分、オーバーに大胆に踏み込んでいって、仲良くなる。

僕から見ると大げさに思える朝鮮の人の嘆き方もあれば、逆に龍吉(在日一世)が「近所迷惑だぞ」と言って母さんを止めるシーンは日本人のアレな感じ。

国有地を間借りして作ったボロボロの「焼肉ドラゴン」の外観といい、まさにごった煮の様相。

このごった煮が非常に心地よい。何を喋れて喋れないのか、誰と結婚するのかしないのか、それがすべて、生きるために彼らが手に入れた物であり、失った物でもある。

 

ラストの龍吉の日本語での独白は涙腺が緩んだ。朴訥で、つたないからこそ腹の底から言葉を出せる。そんな純真なキャラクターをうまく表現していました。

逆に末っ子の時生は、話す言葉を持っていなかった。日本で生まれて育ったのにハングルも日本語も話せない彼を通して、家族の中に歴史の暗い所が刻み込まれているようで、苦しかった。その苦しさも含めて、良い映画だった。

 

劇が再演したなら、観たいな。

盗んで、壊されて、演じて――『万引き家族』を観た

今日はなぜか会社が休みだったので、観ました(自主的な休暇の類ではない)

 


【公式】『万引き家族』大ヒット上映中!/本予告

 

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

 

との事。

初めに言っておくととっても面白かったです。(覚えたての色文字と大文字)

映画の感想を語る言葉をあんまり持ってないのが辛い。

ずっと観ていたくなる映画だった。

フィルムの中に流れる暖かさがとても良かったです。

煽り文にある「盗んだのは、絆でした」の通り、絆がテーマだと思います

 

1.つつましやかで暖かな家族

 

貧乏だけど暖かく清らかで、やむなく万引きをしている家族が描かれているわけではありませんでした。

ポスターにもある感じでにこやかに万引いちゃいます。

でも彼らは人並みよりちょっとクソか、まあ人並みくらいのクソ人間たちです。決して世間から指弾される人ではない。ごくごく普通の人たち。

でも、どこかで歯車が狂った、歯車を落とした人たちが集まっていました。

 

2.皆演じている。

 

そんな彼ら、ストーリーをさらりと読むと、夫婦と息子、妻の妹の四人が老婆の年金目当てに家に転がり込んでいる感じですがそれどころじゃない。終盤で明らかになった彼らの素性を知ると「うわぁ……救いようがねぇ……」となる事請け合い。「よくぞまあテメェら一つ屋根の下におったな」となる事必至。どうしてこうなった。

皆、一つ屋根の下で家族を演じているのです。「血のつながり」や結婚式で語れそうな「これまでのストーリー」のある「本当の家族」からかけ離れた家族が描かれています。

誰かが片肘を張っているわけじゃないけれど、むしろ全然演じていないのだけれど、演じている。全員演じていないはずなのに、全員が演じている。

演じる事によって、上っ面を整える事で、彼らは絆を手に入れていました。

 

4.拾われたりんちゃん

そんな彼らの家族の中に、りんちゃん(佐々木みゆ)が現れます。りんちゃんは虐待されていて、それを目撃し心配した治が連れ帰るのです。

りんちゃんは5才。本当だったら幼稚園でのイベントに胸を膨らませているのかもしれませんが、虐待のため心を深く閉ざしています。

クソ野郎の集まりである一家ですが、人並みの情は持ち合わせています。おかしを与え(万引きで)、麩の煮物を与え(万引きした麩)、服を(万引きして)新調し夏に向け水着も準備してあげます(当然、万引き)。全部万引きで揃えてるなこいつら……

始めて虐待をされない環境に置かれて、徐々にりんちゃんは心を開いていきます。

心を開いていくのです。

僕はここで「この映画すごいなぁ」と思いました。

 

4.家族=演劇

一端立ち止まって考えると、家族ってほとんど演劇じゃないですか?

特に子供相手には、皆大げさにリアクションしたり、物事をでっかく語りますよね?(悪い事したらバチがあたるよ! とか) 

パパ役やママ役の人たちはそのロールを任され、必死に演じて、おじいちゃんもおばあちゃんもそれとなく助演しますよね。

 

でも、その家族の中に演じない人たちがいる。

それが子供です。当たり前ですよね。5才に演じる事なんか無理です。

演じている人と演じていない人が混ざっている空間、それが家族。

そんな中で虐待される子供とは「望まれたロールをこなせなかった役者」です。

親の望んだ子供像を叶えられないがために虐待を受ける。本来、役者にはなれないのに。

それが劇中の信代の台詞にも表れています。

――あなたの事が好きだから殴る、なんつーのは嘘だからね。

虐待される子供とは、本来無理な役を強いられている子供なのだと感じました。

(セリフはうろ覚え)

 

5.りんちゃんは必死に演じようとして、祥太は演じる事に疑問を持った

戻ります。 りんちゃんは心を開いていきます。つまり、新しい役割を演じるのです。

万引きを手伝うようになる。万引きがこの家族に求められる一番大事な役割だからです。

でもりんちゃんを見て、祥太はその役割に疑問を持つようになります。そして彼は事件をおこす。それによって、家族は引き裂かれていく。

信代の台詞から来て、ここでかなりウルッと来てしまった。

 

6.僕たち正しい演者が彼らを指弾する

この家族は万引きしています。「クソ野郎どもの家族」を演じ、絆を得ていた。

正しい家族が得られる本当の絆を盗み取っていた。

それが祥太の事件をきっかけに、正しい家族(りんちゃんを虐待していた両親)、正しい仕事を持つ者(刑事たち)、正しい世間(誘拐された子供を案じる他人)によって壊されていく。「盗んだのは、絆」だったけど、その絆を、それがゆえに正しい演者たちに盗まれてしまった。

盗んだのが絆なら、盗まれたのもまた絆だったと思います。

そしてこの盗み合いを演じた両者には圧倒的で絶望的な差がある。そして盗まれた物を完全に取り戻す事は、もう出来ない。

絶望とまではいかないゆるやかな破滅の中で、この作品は終わりを迎えます。

 

7.そしてまた、演じる。

それでも、祥太とりんちゃんのラストシーンに希望が残っている。

ネタバレを控えて書き残しておきたいのですが、二人は「まだ演じよう」としているのです。もう見てくれる人はいない。演じようとしているけれど、観客=家族は居ない。パパもママもおばあちゃんもいない。

それでも演じようしている。

暖かさと安らぎ、家族はそこにしかないから、盗み返す事でしか得られないから。

そう言っているように思えました。

亜紀の最後のシーンの行動もまた、二人以上に切実に演じる事を求めていると感じて、狂おしかった。(少し、救いようがないようにも思えたけど)

 

二人の最後の視線の先に、希望がある事を信じたい。そんなラストでした。

とても良い映画でした。

 

多分これでも、あんまり映画の空気感が伝えられていない。

あー本当に良い映画だったんじゃ~もう一回観たいよ~~~

 

観ろ。

 

 

 

 後一言、安藤サクラ凄い良かった。以上。

『弱キャラ友崎くんLv.1 』を読んだ

ログを残しておかないと忘れてしまいますよね。

 

 

人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、人生は神ゲーと言いきった。生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。挙句、「この人生のルールを教えてあげる」だって?……普通はそんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ!第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!

 

との事。

実はちょっと前に読んだ作品で、ちろちろ書いておこうかなと。

 

非リアの主人公が強キャラである日南さんの指導を受けて進化していく作品です。そういう意味では『絶対彼女作らせるガール!』と同じようなテイストでした。

ただ主人公のヘタレッぷりと進化が丹念に描かれ、時たまぶっこまれてくる埼玉ネタと合わせてテンポ良く読めました。最後のゲームで勝つという展開も中々。普通にやったら皆からキモがられそうだけど、そこを上手くまとめてきたと。

 

ただ、良くも悪くも『俺ガイル』を受けて世に出た作品である事は疑いなく、そういう目で見られてしまうんだろうなとは思いました。

でもそれでも受けてるのは、きっとこのポジティブさなのでしょうか。

陰キャで良い』の八幡に対して『成長せな!』という友崎くんはポジティブなんですよね。このポジティブさが最後どうなるのか、中々楽しみです。

 

感想書くの久しぶりだな……

 

『灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり』を読んだ

もう12巻目になったのですねこれ。

 

灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり (オーバーラップ文庫)
 

 オルタナに戻るべく、ハルヒロたちは山だらけの敵地を突き進んで海を目指す。
冒険に次ぐ冒険の末、ようやく辿りついた海辺には一隻の船が乗り上げていた。
様子を窺うハルヒロたちの前に、なんと付け髭をつけた少女が現れる! 
「あたしはモモヒナ! であーる! 名を名乗れーっ! 」
謎の海賊(?)モモヒナとの出逢いに導かれ、大昔から竜が住まうというエメラルド諸島へと向かうハルヒロたち。
到着した一行を待ち受けていたのは、その竜に襲われて大混乱に陥っている海賊の楽園だった――!?
灰の中から生まれた冒険譚が、舞台を海に移し新たな物語を紡ぐ。

 

との事。作者である十文字さんの書き方がとても好きなので、今巻も楽しく読めました。ただ箸休め的な巻である事は間違いなし。

思えば中途巻を読んでも全然書き残していなかったのですが、ちゃんとここまで読んできています。

 

メリィが復活してから一巻目で、戸惑いながらもいつものメリィといつものハルヒロ、クザク、ユメ、シホル、セトラと、メンバーが増えたり減ったりしながらも旅が続いている。でも確実に関係性は変わっていて、特にメリィとハルヒロの関係はラブロマンスに片足を突っ込み始めていますね。このまま幸せになってほしい。

あとランタが居なくなってしまったからかクザクが活躍する頻度が増えていて、キャラがどこに迷走するのかこちらもワクワクする。

それにしてもハルヒロは完全に皆から信頼されるリーダーになりましたね……一巻からの道のりを考えるとグッと来る物があります。

セトラは多分メンバー唯一の現地人で、ちょこっと加入かと思ったらこのまま仲間として正式参加しそうな勢いです。ランタが戻ってきた時、どうなるか(というか、戻ってくるの?)

ラストのどっきりに、メリィの謎が世界の謎に直結しそうな怖さも併せ飲み

どこまでも地続きな世界としてファンタジーを描いているのがやっぱり特徴です。

このままだと「薔薇のマリア」並みに巻数が伸びそうですが、なんとかしてぜひ完結まで走り抜いて欲しいです。

 

 

つまるところ、次の巻が早く読みたい。

では~

 

sjuuuuran.hatenablog.com

 思えばここから書いてなかった。一度全部ちゃんと書くのもありか……

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』を読んだ

最近ラノベの記事が続いています。映画もちょくちょく見ているので載せたいのですが自分的なタイミングが中々無く、書かないと忘れるので書きたい、という所とのジレンマ。

 

 5年片想いした相手にバッサリ振られたサラリーマンの吉田。ヤケ酒の帰り道、路上に蹲る女子高生を見つけて―「ヤらせてあげるから泊めて」「そういうことを冗談でも言うんじゃねえ」「じゃあ、タダで泊めて」なし崩し的に始まった、少女・沙優との同居生活。『おはよう』『味噌汁美味しい?』『遅ぉいぃぃぃぃぃ』『元気出た?』『一緒に寝よ』『…早く帰って来て』家出JKと26歳サラリーマン。微妙な距離の2人が紡ぐ、日常ラブコメディ。

 

との事。

面白かったです。テンポよく読めました。

家出JKを泊めてあげるサラリーマンの吉田が、5年間片思いしていた巨乳の上司にばっさりフラれた帰りに女子高生を拾う。奇妙な同居生活。

距離感がとても良かったです、家出女子高生の沙優と吉田。二人とも手探りで、相手を傷つけないようにどうやって暮らしていくか、知っていくのか、悩みながら徐々に関係を作っていきます。

かわいいの女子高生を拾ってしまうと欲望が広がるのが典型なんでしょうけど、吉田は真人間なのでそういう事しません。吉田、とても良い奴です。会社でもモテてるし。

ただ忘れてはいけないのは、大人としての最善が「沙優をまともな状態で学校に通えるようにする」事であって、それは吉田も重々承知しています。だからこの点で吉田はマジでクソで、彼はそれもまたわかってる。

光源氏うさぎドロップの主人公も、庇護下の女の子がちゃんとした場所できちんと成長するまで待ってますからね(何の話だ)

でも沙優だって一人の人間なわけで、やむにやまれぬ理由は一切語らないけど笑顔の下で苦しんでる。

宙ぶらりんの関係がどこまで行くのか。二人にとっての最適解がよくわからないけれど、一巻としては多分これで良いんだと思う。

 

ブコメって書いてありましたけど、別にラブにならなくても問題ないくらいテンポ良いし、むしろ続くなら単純にラブにならないで欲しいなって思ったりしている。

仕事シーンはテンポ良く、後輩ちゃんも可愛い上司も可愛い。双方甲乙つけがたいくらい可愛かった。

サブヒロインにいつも目が行く人間として一位が決められないのは恥ずかしいけど仕方ない! それくらい可愛かったんだ!

繊細で曖昧で、あたたかい空気を感じられる良い作品でした。

次の巻は……出るのだろうか……?

 

 

では。

『ワキヤくんの主役理論』を読んだ

最近、ラーメンyoutuberの動画を見ていてラーメンを食べたい欲が高まっているのですが、僕には二郎系はマジで多すぎるようです……先週も中本挫折したし……悔しい……とか。

 

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

 

 青春を最大限楽しむためのメソッド“主役理論”を掲げ、夢の一人暮らしを勝ち取った俺・我喜屋未那。隣に住む少女・友利叶も一人暮らしで、クラスメイトで、バイト先も趣味嗜好も全てが同じ…なのに俺と真逆の“脇役哲学”を掲げる、決して相容れない天敵だった!そんな叶との口喧嘩の果て、同時に部屋の壁を蹴破ってしまい、何故か同棲する羽目に。そして俺たちは、やはり同時に考えた―これは戦争だ、と。俺の“主役理論”と叶の“脇役哲学”、どちらが正しいかこの同棲で白黒つけようか!

 

との事。

イラストから話すのは邪道かと思いますが、緩さと可愛さがマッチしたいいイラストでしたね。表紙には背中しか映っていない主人公がワキヤくんなわけですが、ワキヤという苗字ながら主役を目指して奮闘する、という物語です。

カクヨムに書かれていたという事で、サクサク進むのがwebスタート小説の妙味、という所でしょうか。こういう青春ものではクラスカースト一位のマウティング野郎が出てくるのが常ですが、主人公は上手くやっているタイプの奴なのでマウンティングされません。そこが新鮮でした。

だから下剋上ものじゃないんですよね。そこはちょっと想像と違っていた。

友利もワキヤも上手くやっていけるんだけど、どこかに虚無感を抱えているタイプの人間で、めんどくさいなぁ、でもそれが人間だよなぁ、とか思ったり思わなかったりしながら読みました。自分が結局何を欲しいのか、よくわからないんだけどはち切れそうなエナジーだけはあって、それが上手く発散できたりできない奴がいる。

欲しい物は一応あるけど、それが本当に欲しいのかもよくわからない。でもとりあえず頑張ってみようぜ! 青春! って感じだった。(強引なまとめ)。

スカッと面白い理論でカーストが上の奴をぶっ倒すお話じゃないので、そこを求めると違うなぁってなっちゃうかもしれないです。クスッとした笑いが多いのが特徴でした。

一番可愛かったのはさなか。こっからどうなるのかわからないけど報われてほしい。サブヒロインにばかり目が行ってしまうのはなんででしょうね……

 

 

という所で。辛いラーメンが食べたい……!