「絶深海のソラリス」
海、それも深海。暗くて怖い。息ができない。激しい水圧。たぶん死ぬ。全ての死体が行き着くところ。そういう気分になってしまう。
恐らくシリーズの第一巻。パニック物ですね。
大海害と言う災害で世界の多くが水底に沈み、ソラリスという物質が発見され、それにより能力者となる人々が居る世界。主人公は「水使い」と呼ばれる能力者にして、「水使い」の学校の新米教師だ。成績の悪くいまだ卒業できない(天然)幼馴染や(ツンデレ)出来過ぎの新入生の教官となる。授業の一環で出かけた深海に沈んだ都市の中、突如発せられたSOSの方へと向かい、謎の研究基地を発見。そこで彼らは「アンダー」と呼ばれる化け物たちに出くわしてしまう。
いやもう! 何の希望も残しませんね! 徹底してかわいい女の子たちがゴニョゴニョしまくると最高に後味がファンキーです! 胸糞ではありませんよ! ファンキーです!
もう、伝統に則ったモンスターパニック映画のゴニョゴニョが可愛い子ばっかり! みたいな! 前半の日常シーンのリズミカルな会話と後半の次々と襲い来る「アンダー」達との戦いが極めて良くまとまっています。この落差たるや何の言うこともないです。ぜひ次巻でもゴニョゴニョがたくさん出てくるといいですね!
(ソラリスといえばスタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』に出てくる考える星の海の事ですね。それがどう生きてくるのかはわかりませんが、期待したいです。ちなみにこっちは未読です)