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眠るまでに見た夢のこと

眠るまでに眼に映った事聞いた事、読んだ本やった事行った所思った所を書きます。時々、眠った後に思ったことも書きたい(願望)

「マザーズ」

金原ひとみは「蛇にピアス」以来だった。

 

マザーズ (新潮文庫)

マザーズ (新潮文庫)

 

 三人の女達、というより、母達の話。いや、母に飲み込まれていく女といえばいいのか。

 

夫との関係がうまくいかず、不倫を続ける母、周囲から無理解に苦しみ孤独な育児の中で虐待に走ってしまう母、作家として成功しながら、それ自体に苦しむ母。

 

無垢の存在とか、愛くるしい存在、希望、そういった概念みたいな子供じゃなくて、もう徹底的に「モノ」として子供が母達に迫ってくる。コミュニケーションは取れないしわがままだし手がかかるし、周囲からの無理解や孤独をむしろ増してしまう原因となる。女としての自由を破壊してくる。子供が徹底的に母になった女達を追いつめていく。それぞれの母達の内面の吐露がとてもうまかった。