眠るまでに見た夢のこと

眠るまでに眼に映った事聞いた事、読んだ本やった事行った所思った所を書きます。時々、眠った後に思ったことも書きたい(願望)

『やはり俺の青春ラブコメは間違っている 11』を読んだ

 話題の物でも数か月電波が遅れて受信されて読むのが最近の傾向です。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11 (ガガガ文庫)

 

 まちがい続け、いつまでも手の届かない答え。

一色いろはの依頼を受け、バレンタインデーのイベントを手伝うことになった奉仕部。そのイベントには三浦や海老名、川崎などいつものメンバーも加わり、より大規模なものになっていく。穏やかで暖かな空気の中、だんだんと見過ごせなくなってくる小さな違和感、慣れないことで戸惑っているのだと自分に言い聞かせようとしても誤魔化せない気持ち。
本物から目をそらしてでも、この時間がずっと続けばいいのかもしれない--。
何も気づかないほうが良かったのかもしれない--。
提案される「彼女の相談、彼女の依頼」。
雪は静かに降り積もり、彼ら、彼女らの今という景色を変えていく。

 

との事。

アニメと同じ所で終わったみたいですが、ここまで来たら後はキャラクター達が幸せになるかどうか、もうそれだけなんじゃないでしょうか。ライトノベル万歳って感じ。

作者の地の文のセンスはもう言う事なく高いですし、読んでいておなじみなので最後まですぐに読めてしまいます。

由比ヶ浜さんが幸せになれれば八幡はどうなってもいい、最近そう思う様になってしまったのは良くない傾向ですかね……いや全員どうにかして欲しいですけどそううまく行くのかな……

 

次巻をゆっくり待ちたいと思います。

 

 

 

『灰と幻想のグリムガルlevel.5 笑わないで聞いておくれよ』を読んだ

 前の巻とか読んだけど書いてないし、バラバラな感じでやってしまっている。

灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ (オーバーラップ文庫)

灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ (オーバーラップ文庫)

 

 「……で、これ、何だと思う?」
 ワンダーホールに来てから数ヶ月。
ハルヒロたちは少しずつ、だが着実に実力をつけて迷宮を攻略していた。
そんな時、探索中に見たことのない「穴」を見つける。
前回……たしか三日前にこの場所を通りかかったときはなかった穴。
それは未発見の新エリアかも知れず、一番乗りしたパーティには大きな利益がもたらされる。
踏み込むかどうか迷うハルヒロだったが、変わり者が多いが実力はあると評判のチームトキムネが現れ、合同での探索を提案される。
 灰の中から生まれた冒険譚は、新たな出会いと共に続いていく。

 

との事。第二巻の時に書いた感想はこちら

sjuuuuran.hatenablog.com

 

この作品はいつも誰かしら死んだり命の危機に陥ったりしますので、読むときは緊張するのですが、それが「死んだら蘇らない系」のゲームと近しい物を感じていて、やっぱりゲーム、それに付随する楽しさを非常に感じられる作品です。

じゃあゲームしろよとか言われそうですが、主人公達の微妙な動きとかはゲームなんかよりよっぽど丁寧に書かれていて、自分がここに居たらどうなるんだろう、っていうわくわくがあるんですよね。楽しい。

 

物語が落ち着く場所が全然想像できない。というかキャラクター達の行く末がわからないという方が正しい。

どうなるんだろうなハルヒロ。メリィはやっぱりそうなんだろうしそうあって欲しいな主人公をもっと追い込んでほしいな()そういうシーン見せつけて欲しいな鬼畜だな。

 

後ちゃんと断る辺り主人公すごいはっきりしていて好感持てました。でも羨ましい……

 

 

 

 

『覇剣の皇姫 アルティーナ』を読んだ

ファミ通文庫って久しぶりに読みました

 

 

 剣も弓も苦手で、本ばかり読んでいる落ちこぼれ軍人のレジス。左遷された辺境で、彼は運命を変える少女と出会う。赤い髪、紅い瞳を持ち、覇者の大剣を携えた皇姫アルティーナ。落胤が故に、十四歳にもかかわらず、辺境軍の司令に任じられていたが、彼女は己の境遇を嘆くことなく、とある大望を抱いていた。「あなたを信じるわ」少女から軍師として求められたレジスは共に困難へと立ち向かっていく。覇剣の皇姫と、読書狂の青年が織りなす覇道戦記ファンタジー。

 

との事。

超王道の戦記物、でしょうか。ファンタジーだけど魔法やホビットは出てきません。挿絵もどこか年齢層低め向けで安心して読める(どういう意味だ)

 

読書魔の主人公レジスが軍師で頑張る、という事ですが、第一巻に出てくる策略は策略とはあまり言えません笑 それはさすがに思いつくだろう、というレベル。これ目的で読むと肩透かしします。「何この砦主人公以外全員脳筋……?」ってなる。

第二巻以降、どうなるかがキモなのかな……主人公達は不快なキャラがいないので、悪役らしい悪役もまだ出てこないし、本当に序盤なので「アルティーナ可愛いな」で読んでいいのじゃないでしょうか。僕はそう読みました。

 

 

「ハイカラ工房来客簿2 神崎時宗と巡るご縁」を読んだ

前作の記事はこちら

sjuuuuran.hatenablog.com

 

一回、「前作の記事はこちら」ってやってみたかった。中々書くのが続きませんね。

 

残念ですがバンカラ工房は出てきませんでした。今作もハイカラ工房の面々が主人公です(当たり前だ)

 

 

こめた想いが時代を超えて、人とのご縁がまた巡る。

魔法のような技術で、革にまつわる面倒事を解決してくれる、噂の革工房『ハイカラ工房』。工房を切り盛りする店主は、目つきは悪いが腕は確か、情に厚い若き革職人・神崎時宗。今日も作業台でにらめっこ中。どうやら工房にひと筋縄ではいかない依頼が舞い込んだようで――。
威厳無しの七光り軍人に貫禄を持たせる革ベルト、学校嫌いの少年の心まで直すランドセル、戦地の夫に想いを届けるトンビのコート、おまけに時宗の工房に弟子が転がり込んできて。
そして、ついに待ちに待った瞬間が訪れる。時宗が選び取る選択とは――。

 

との事。

時宗の豊富な革知識と己の職人としての腕を頼りに種々の依頼をこなしていく。前作と同じく短編を連ねる方式で新キャラクターも出てきます。

皆良い人で、ほっこりする作品を求めている(つまり、前作の温かさを求めている人)人にお勧めできる作品です。物悲しい章もあるけれど、アクセントとして、また主人公の信念を良く伝えてくる章だったので良かった。今作は第四章が良かったです。

 

にしてもこの主人公鈍感ですね……僕変わりましょうか?(変われません)

 

色んな物が巡り巡って語られた第二巻。巡ってはいるんですが前作をわからなくても今作で綺麗に読めると思います。

作品の雰囲気に当てられて「!」マークとか使わない感想になりましたね。

ほっこりでした~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フレイム王国興亡記1」を読んだ

web小説の書籍化はほとんど読まないので、そういう意味では新鮮でした。

 

フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)

フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)

 

 「貴方が…勇者様ですか?」「…いいえ、普通の銀行員です」通勤途中コーヒー片手に異世界にトリップしてしまった主人公、松代浩太。『勇者』として召喚されたはずなのに、そこは魔王は不在、悪の帝国も開店休業中、ごくごく平和な国。しかも、召喚後早々に王宮から放逐されド田舎『テラ』に左遷されてしまう。だが、テラで穏やかな生活が始まるかと思っていた、モンスターなんかより、シビアで恐ろしい魔の手が襲いかかる―それは『赤字国債』!このままだと財政が破綻するという状況を前に『銀行員』浩太が黙ってない!これはチート能力ゼロの主人公が、知恵と勇気で魔王以上の強敵に立ち向かう物語。人気WEB小説待望の書籍化!―君は今、歴史の証人になる。

 

との事。

 

転生ファンタジーだけれども銀行員っていうのが新鮮で、やる事もチートで魔物討伐ではなく、経済政策で貧乏な辺境の土地を発展させていくというのがミソ。

 

主人公、バツグンのスピードで異世界に馴染んで手腕を発揮しまくりますwこの辺りの馴染みの速さは笑いました。多分召喚前もそこまで人生に苦しんで無さそうな感じがして、「現代では失敗しちゃったのでこっちで頑張る」ではなく、「現代でもこっちでも成功してやる!」って当たりが逆に新鮮。ちょっと主人公に感情の起伏が薄いので、その辺り気になる人が居るかも。私は気になりました。

 

またファンタジーですが、説明補強のため唐突に幕末の藩主の名前が出てきたりします。地の文で。これは多分人を選ぶ。でも転生ものだしいいのかな……作法があるのでしょうな……

 

ともあれ、主人公が快刀乱麻の活躍をするのは間違いないのでスカッと感は貰えました。さらには悪徳商人が登場して「倍返し」でもやってもらえると最高にハイッて奴になれそうでした! 第一巻はいい人だらけだぜ悪役も早く来るんだ!

『サクラ×サク 01 我が愛しき運命の鏖殺公女』を読んだ

気付いたら前回更新してから一か月くらい経ちそうでした。

 

 ついに。とうとう。一人も友だちができないまま、学校を卒業して軍人になってしまった──。
見た目は平凡でド普通、強いて言えば根暗そうな准士官ハイジの赴任先は「帝国」の侵攻を
食い止める「公国の盾」、国境近くの最前線に位置するイエルヴァラ城市だった!
超絶美貌の公女に仕えることになったハイジに明日はあるのか──!?
血が滾って色々躍る本格ファンタジー戦記、ここに開幕!

 

との事です。十文字青さんの作品はグリムガルしか読んでなかったのですが、多分作者さんはゲームがとても好きなんだと思います(ここまで書いてちょっと調べたらそれっぽい事を見つけました)

 

メインヒロインの公女は「ヤマアラシのジレンマ」をド直球で行きます。仲良くなりたいのに仲良くしようとすると周囲を傷つけてしまう……そんな少女を助ける若干コミュ障の男の子。ロマンですね……! 主人公の独白は笑いましたw

 

ただグリムガルみたいにやべぇ死にそうマジやべぇ、ではなく、公女も(そして多分主人公も)異能の持ち主でめっちゃ強いです。でもそれを周囲から利用されてしまって、利用させてしまって、それで悩む、傷つくという感じ。異能で異常な登場人物たちにも人間臭さというか、人間らしい悩みがある。作者さんの作品の魅力の一つだと思います。

 

まだ第一巻なのでどう転がるかはわからないけど、公女様はとってもかわいかったです!

 

『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』を読んだ

何やら、面白いんだけどあまり売れないから続刊が出ないんじゃないかとひやひやされている作品と聞いて読みました。

 

 “人間”は規格外の“獣”に蹂躙され、滅びた。たったひとり、数百年の眠りから覚めた青年ヴィレムを除いて。“人間”に代わり“獣”を倒しうるのは、“聖剣”と、それを扱う妖精兵のみ。戦いののち、“聖剣”は再利用されるが、力を使い果たした妖精兵たちは死んでゆく。「せめて、消えたくないじゃない。誰かに覚えててほしいじゃない。つながっててほしいじゃない」死にゆく定めの少女妖精たちと青年教官の、儚くも輝ける日々。

 

守りたい物を何もかも守れずに眠りから目覚めたヴィレムの悲痛さと、戦うためだけに生まれた妖精兵の戦記物。徐々に滅びる世界での切ないお話。

 

まず獣に勝てる道筋というか、見込が全然見えてないのが悲しいし、死ぬのが当たり前だと思ってる妖精兵さん達に幸せになってもらいたいけど全然ハッピーエンドが見えない書き方が上手いです。

 

妖精兵さん達と主人公が交流して徐々に心を開いていくのがほっこりします(繰り返すけど幸せな未来が余り見えていない)。また、主人公はかつて滅茶苦茶強かったけど今は見送る事しか出来ない程に弱ってしまっているので俺TUEEEも見込めません。

 

このギリギリ感と切なさが良いお話でした。設定や単語もわくわくする使い方してる(これ前の作品でも同じ事書いたな)。

 

幸せになってもらいたい主人公と妖精兵さん達ばかりでした。ぜひ幸せになってください。む、無理かな……